2019年10月20日に中小企業診断士の二次試験が実施されました。
この試験は、答えが公開されない試験として、診断士業界会では有名です。
各社予備校も模範解答を作成しますが、けっこうばらばらで議論が巻き起こるのが例年の行事です。
本年度お父さんも受験したので、再現答案とその時どのように考えていたのか、後で見直したら、こっちを書いておけば良かったなどの反省を含めて書いておりますので、参考にして頂ければと思います。
各予備校から解答が出てきましたら、私の解答との比較等も予定しております。
事例1
問1 20点
最大の要因は、自社製品のメンテナンス事業は、A社のコアテクノロジーである農作物の感想技術が活用出来なかったからである。そのため、古参社員たちも新規事業を受け入れられず、モラールも低下した。(96文字)
活用段落:第4段落、第7段落
自己評価点:8/20点
反省点
経営資源が活用出来なかったという視点+その結果、組織が機能しなかったという流れで回答を書いたが、外部環境として、たばこ市場の衰退が背景にあり(3段落)、市場縮小を最大の理由とした方が良かったのかもしれない。
組織のモラールの低下で〆たが、ここを外部環境のたばこ市場の衰退という要素に変えた方が、大きな崩れになっていなかったと思う。
外部環境、内部環境の両方で捉えるという基本が出来ていなかったのは本番の怖さである。
第2問 20点
①全社的な計数管理を行わないなど前近代的な経理体制。②補修用性能部品の保有期間が過ぎても対応するなど、厳しい規制に守られた参入障壁が高い業界であり、業績が悪化しても変わろうとしない組織風土である。(100文字)
活用段落:第5段落、第6段落
自己評価:13/20点
反省点
規制に守られて参入障壁が高いので、変わろうとしない組織風土+事例2つ上げた回答にした。人員削減についても触れたかったが、編集能力不足で断念した。
文章の編集能力は一朝一夕では身につかないが、日々のトレーニングに取組む。
第3問
要因は、①A社独自の既存市場だけでなく、潜在市場の見えない顧客に用途が問えたこと。②試験乾燥サービスを開始し、顧客のニーズを収集できたこと。③背水の陣で、営業部隊がプレゼンテーション力を高めた。(99文字)
活用段落:第8段落、第9段落
自己評価:12/20点
反省点
HPに期待する目的・機能(宣伝効果)とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。この意味がよくわからず、宣伝効果ではないなら何だと非常に混乱した。
成功の背景は、①既存市場以外の潜在市場に新規顧客の開拓が出来たこと。②試験乾燥サービスで、顧客のニーズが収集できたこと。③背水の陣なので、営業マンたちがプレゼンテーション能力を高めて頑張った。ぐらいしか浮かばなかった。
後で読み返すと、7段落の乾燥技術(コアテクノロジー)の強化していた点が背景として重要なポイントかと改めて感じた。ちょっと願望の12点である。
第4問
要因は、①会社の方針が明確になり、権限や責任も明確になり、モラールが高まった。②自社の強みを理解し、共有することで、組織が活性化した。
→このあと、何か書いたけれど覚えていない。とりあえず埋めた。
活用段落:7段落
自己評価:7/20点
反省点
ドメインが決まったら、何か良い事あった気がするけど、、、。方向性が明確になって、良い方向に進む程度しか浮かばなかった。第6段落の従業員の年齢が10歳若返った、成果に応じて賞与を払えることができた。を入れたかったけど、入れたかは記憶がない。迷った点は、ドメインが決まった事と、若返ったこと、お金が貰えることの関係がどうなのかというところ。今思うと、そんなの気にせず、放り込んでおけば良かったと後悔の気持ち大です。
第5問
最大の理由は、コアテクノロジーである農作物の乾燥技術、営業部隊のプレゼンテーション能力などのコアコンピタンスの強化は、営業部、開発部、製造部の機能別組織の方が専門性を高める事ができるから。(96文字)
活用段落:10段落、11段落
自己評価:10/20点
反省点
機能別組織だったので、①専門化の原則、②権限責任一致の原則、③命令統一性の原則、④統制範囲の原則、⑤例外の原則など色々あるけど、最大の理由となったので、専門性が高まるを軸に回答を作成。
社長、副社長、専務が要所、要所で統括している事を軸に書いた方がよかったのかなーと反省している。あまり、文章ないから抜き出して来れなかった部分も反省している。
総合評価:50点(追記 診断協会からの結果はC評価でした。そして、事例2~4はA評価での追い上げも空しく不合格になりました。)
願望的に50点ぐらいあれば良いなという想いです。
これから各予備校から模範解答が発信されると思いますので、それも含めて、充実させていく予定です。
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