お金の話

二次的思考をめぐらす-考えが浅いと言われないために

二次的思考

目次 Contents

子供へのメッセージ(父親ポエム)

お父さんが株式投資だけではなく、仕事でも役に立った「投資で一番大切な20の教え」賢い投資家になるための隠れた常識、英名 THE MOST IMPORTANT THING-副題 Uncommon Sense the Thoughtful investorの実際に株式投資以外への活用方法を伝えるよ。

今日は、一つ目の教え「二次的思考をめぐらす」を株式投資の観点と実生活の視点で説明するので楽しんで欲しい。

ちょっとした頭の体操をポエムの中に一つ用意した。この本は、一番大切なと言いつつ20個もあるのは、この日本語タイトルで売れる!!、そのように翻訳されているようだ。そのために、副題も付けておいたよ。

映画も本も英文タイトルと日本語タイトルが違うことがある。

これは結構面白くて、なぜ、そのタイトルに変更したのか、マーケティングの視点で考えると、今日後で紹介する「二次的思考(にじてきしこう)をめぐらす」の練習になるので、挑戦してみて欲しい。

一つだけサンプルを取ってきたので、後で、考えてみて欲しい。
 
原題:HE’S JUST NOT THAT INTO YOU(訳:彼はあなたに興味がないだけ) 邦題:そんな彼ならすてちゃえば(2009)

この違いがどこにあるのか?

・主語は男性から女性に変わっている?
・タイトルを変更することが、ターゲットにささるタイトルになっている?
・メインの顧客は男性、女性?
・日本人の感覚とあっている?
・映画の内容との相関関係は?
・アメリカ同様にヒットしたのか?
・タイトルの影響はあるのか?

とか、色々思考をめぐらせてみることをおススメするよ。これは、適当にぱぱぱっと考えただけなので、どうしてこれが出て来たのかとかは特に、追及しなくていいぞ。

自由に自分なりの考えを纏める事が重要だ。こういう考え方に正解はないので、自分の中の正解を作れるように練習してほしい。

これが苦手だと感じたらな、学校の先生や職場の上司に考えが浅いと言われた経験はないだろうか?

考えが浅いって言われて、何を言っているのか分からなかったとしたら、今日の二次的思考をめぐらすは、とても役に立つ考え方なので、ぜひ覚えて欲しい。

恥ずかしながらお父さんも考えが浅い人間だったので、この本を読んで、考えが浅い人間を抜け出すヒントが得られたんだ。

君にとってもこの考え方が役立つことを願っている。

二次的思考を学びつつ、株式投資の心得も併せて学んで欲しい。

~お父さんポエム終了~

いつもポエムにお付き合いありがとうございます。今日のポエムはずっと真面目だったので、いつもと違う印象を持った方がいるかもしれないけれど、こんな日があっても良いよね。

それでは、真面目な話が下にありますので、お役立てください。

株式投資を始める前の心得

株式投資を始める前に、賢人が残した言葉とお父さんの感じた事を書いておくね。これは個人の感想なので、考えが一致していなくても大丈夫。自分が感じたことを、自分の心得にして欲しい。

二次的思考の部分を読んでから、もう一度挑戦したら、また新しい発見があるかもしれない。

投資というアートには、あまり知られていない特性がある。大して努力もせず、能力にも恵まれていない素人の投資家が、大儲けとはいかないまでも、まずまずの利益を上げられることだ。だが、その容易に達する水準からさらに上を目指すには、高い応用力と一片以上の英知が必要である。ベンジャミン・グレアム「賢明なる投資家」

→お父さんの株式投資を始めた時の状況とぴったりと一致している。お父さんは大した努力もせず、まずまずの利益をビキナーズラックで稼ぐことができたんだ。

その後、手痛い失敗を経て、この本にたどり着いたんだ。どんなゲームもそうかもしれないけれど、長い間勝ち続けるためには、しかるべき努力を継続的に行わなければならない。そんな事を教えてくれる名言だ。

何事もできるかぎり単純化すべきだが、単純化しすぎてはならない。アルバートアインシュタイン

→あの有名な相対性理論のアインシュタイン博士の言葉は深いなあ。複雑と単純化を繰り返しながら最適な点を見つけなさいということなのかなあ。

投資は簡単なことではない。簡単だと思うのは愚か者である。チャーリー・マンガ―(バークシャーハシャウエイ副会長)

→投資界で一番有名といっても良いウォーレンバフェット氏の会社の副会長の言葉。投資の結果は、上がるか、下がるかの2つしかない。確率は50%で儲かりそうだけど、そうならないからこそ簡単ではない。これは、株式投資をしたことある人はみんな感じているかもしれない。

今日、心にとめておくべき要点の一つは、経済学が純然たる科学ではないということだ。科学においては、管理された環境で実験が行われ、過去の経験の信頼性をもって再現され、因果関係が確立されうる。これらの点を考慮すれば、経済学を科学と呼ぶこと自体、あまりふさわしくないのかもしれない。2009年3月5日付 顧客向けレター「その方策は有効?」より 引用:投資で一番大切な20の教え

→いつも答えが同じになるかどうかはわからない。不確実性があるからこそ、経済学、株式投資は面白いのかもしれない。数多くの人たちが、この不確実性に、何らかの法則や公式を見つけようとしているのも面白い。

平均的な人より良い成果を出すためには?

ほかの人と同じことをしたり、同じような予測を立てたりしていてはアウトパフォームできない。他人とは違うことをするというのは、それ自体が目的なのではなく、一つの思考手段である。ほかの者と差をつけるには、異なるアイデアを持ち、それを人とは違うやり方で実行するとよい。こうした行動と結果の関係を概念化して簡単なマトリックスで示すと、以下の図のようになる。

もちろん、実際には物事はこれほど単純ではなく、きれいに線引きできるわけではないが、大まかに類型化するとこうなるだろう。型にはまった行動をとれば、良くても悪くても型通りの結果となる公算が大きい。型からはみ出した行動をとらなければ、人と違う成績をあげることはできない。そして、その判断が優れていた場合にのみ、平均を上回るパフォーマンスの可能性が高まるのだ。

2006年9月7日付 顧客向けレター 「大胆に動いて成功を掴め」 引用:投資で一番大切な20の教え

平均を超える成果

株式投資で平均以上の成果をあげるためには、人と同じことをしていてはダメという事である。この時に考える事は、平均の成果でも良いという事も頭に入れておいて欲しい。すべての事で平均以上を狙っていくと、自分の限界を超えてしまい、全てが平均以上の悪い結果になるかもしれない。

どこを目指すかは、人それぞれの考え方になるが、自分がどの選択をしているのかは意識して置いて欲しい。

リスクを取りすぎて、消えていった投資家は数知れない。本人たちは気づいていたのかも知れないし、気づいていなかったのかも知れない。後悔しているかもしれないし、後悔していないかもしれない。

ただ、お父さんの経験では、自分がやっている事を認識していなかった時は、後悔が残ることが多いと感じている。

勝負を掛けて、平均以上を目指す時は、心に止めておいて欲しい。

二次的思考をめぐらす

二次的思考とはどのようなものだろうか?

本から一部引用にしましたが、株式投資の例です。

・「これは良い企業だから、株を買おう」というのが一次的思考。一方、「これは良い企業だ。ただ、周りは偉大な企業と見ているが、実際にはそうではない。この株は過大評価されていて割高だから売ろう」というのが二次的思考である。

一次的思考は単純で底が浅く、誰にでもできること(つまり、優位に立とうとする場合に役に立たないこと)である。

一次的思考をする者がみな求めるのは、「この企業の見通しは良好だから、株価は上がる」といった将来に関する見解である。

一方、二次的思考は奥が深く、複雑で入り組んでいる。二次的思考をするには、以下のように非常に多くのことを頭にいれなければならない。

・今後どのような範囲の出来事がおこるのか?
・その中で、実際に起きるのはどれか?
・その予想が当たる確率はどれぐらいか?
・コンセンサスの予想はどうか?
・自分の予想とコンセンサスはどうか?
・その資産の現在の価格は、コンセンサスあるいは自分が考える先行き見通しに見合っているか?
・価格に織り込まれているコンセンサスの心理は強すぎたり、弱気すぎたりしないか?
・コンセンサスあるいは自分の予想が的中した場合、その資産の価格はどうなるか?   引用:投資で一番大切な20の教え

株式投資の知識がないと、二次的思考の意味がわからないかもしれないけれど、興味が沸いたら自分で調べてみてください。

今回のテーマが二次的思考なので、あえて、自分で調べたり、考えて貰うようにしています。

二次的思考を仕事に活かす

株式投資の二次的思考のめぐらし方を上で紹介した。これを仕事に活かす場合はどのようにすればいいだろうか。少しだけ事例を紹介するので、自分の仕事に置き換えて考えれてもらえれば幸いです。

この商品Aの類似品Bが女性に人気があるので、女性むけのプロモーションを行おう。(1次的思考)

→本当にAとBは似ているのか??
→類似品Bが女性に人気がある理由は何なのか?それは商品Aにも含まれているのか?
→プロモーション方法は、類似品Bと同じで良いのか?他の方法を試した方がいいのか?
→あえて、男性向けにプロモーションできないか?
→このプロモーションをしたら、競合はどのように動いてくるか?
→類似品Bは売れなくなる、カニバリゼーションしないか?(商品開発の段階で検討されているはずなので、念のため)
等々、二次的思考をめぐらしてみる。

この書類を明日までに作っておいてくれと指示を受けた場合に、言われたとおりに明日までに作っておく。(一次的思考)

→本当に明日までに必要なんだろうか?(他の仕事もあるけれど、これを優先するべきか?)
→指示された内容以外にも、追加で要求されそうな情報はあるか?
→急に自分が説明しろと言われても大丈夫か?
→この仕事を早く片付ける方法はないかな?(考え付いても、一旦は指示通りに済ませよう。急にオリジナリティを発揮すると怒られるかも)
→書類の内容を聞かれたら、全部答えらるかな?
→この仕事は会社にとってインパクトのあるものかな(重要なものかな)?
→自分はこの仕事を上手くできたら、何か次につながるかな?
等々、二次的思考をめぐらしてみよう。

二つの事例を紹介しましたが、二次的思考をする時のヒントになれば幸いです。

まとめ

一次的思考は単純で底が浅く、誰にでもできること(つまり、優位に立とうとする場合に役に立たないこと)である。

二次的思考をめぐらす為には、今の自分の考えは、誰にでも浮かぶことかな?もっと深く考えることはできないか?常に、自分自身で自問自答しながら、考えを深めていく事を意識してください。

もう二度と考えが浅いと言わせない、言われてなければ、すごく考えが深いですねと、言わせよう!!

<サイトメッセージ>

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ブログ名の生前贈与は、私が生きているうちに、親父のサイト最高に役にたったぜ!!と言わせるために知識と学びを書き上げております。

そして、このサイトを子供に引き継ぎ、次世代の父の知識と学びが蓄積され、また次の子を助けることが目標だからです。

そのため、どの記事にも、1項にちょっと暑苦しく、何を言っているか時々わからないかもしれない子供に向けたメッセージ(父親ポエム)が書いてあります。

検索した人が求めている答えとは、ちょっとだけしか関係ありませんが、折角なので親の想いを感じ取ってください。

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