結論を先に申し上げると、社長自身が業務マニュアルを作らないからです。
この記事では、業務マニュアルが無い企業の特徴や、なぜ社長自身が業務マニュアルを作成しないとならないのかの理由を書いております。
社員10人以下の企業で該当する社長さんはぜひ読んでみてください。
業務マニュアルが無い企業の特徴
商品の製作に、経験やノウハウが必要な企業が、社員10人の壁を超えることが出来ず停滞している状況は珍しいことではありません。
例えば、オーダーメイドで製品設計するメーカーさんや、顧客のニースに合わせて作成するホームページ製作会社やシステム開発のメーカーさんです。
顧客の要望がさまざまであるため、多種多様なことを考えなければならないため、社員一人一人が独自のルールを作って作業している場合が多くみられます。
そのため、ノウハウが共有されていなかったり、大事にしているポイントが違ったりするため、出来上がったものが、その会社らしさと少しだけ異なるために、やり直しや修正が発生し、生産性が低下してしまいます。
それでも、小さな企業では、それでも成り立ってしまっている場合が多くあります。
しかし、このままでは社員10人の壁を越えて企業が大きくなることはとても難しいです。
創業された社長さんは、能力が高いので、採用基準が高くなってしまう傾向にあります。
そのため、基準を満たした人が採用試験に来ないので困ってしまいます。
その状況が続くと、次に基準以下の人でも良いので、採用してみます。
新しく採用した社員は気が付けば、短期間で辞めてしまいます。
それを繰り返しいるうちに、どうして良いかわからなくなり、そのまま悩み続けてしまいます。
この問題の原因を、人の能力にしてしまうと、解決方法は、たまたま出来る人が入ってきてくれるという、運任せになってしまいます。
その解決策こそが、業務のマニュアル化です。
しかし、この業務のマニュアル化の答えに辿りついても、業務のマニュアル化が進まない場合はよくあります。
結論は先に述べた通り、社長が作らないとダメなのですが、その背景について次の章で説明します。
業務マニュアルが作られない背景
ここでも先に結論を言うと、社員は作りたいと思っていないからです。
社員には、マニュアル化を推進するモチベーションがありません。
その背景を説明していきます。
社長1人で創業し、第1号社員が入社します。
この社員は社長1人の会社に入社するぐらいなので、能力も比較的に高めです。
あまり教育しなくても、成長していきます。
2人になり仕事も更に軌道に乗って、一人、二人と社員を採用していきます。
この頃の社員はそこまで能力が高くない場合もありますが、全体の仕事量も多くないので、それなりに面倒を見ることが出来るので、経験を積むことで成長していきます。
4~5人の社員がそれなりに成長することで、初期の頃の受注から、一気に仕事の量が増えてきます。
仕事をどんどん受注するようになるので、現場はいつも、人手が足りない状態になってしまいます。
この状態の部下に、マニュアルを作成を依頼しても、部下はやりたいという気分にはなりません。
納期が迫ってきている、本業を優先します。
部下たちもすでに、自分たちが出来る事を、わざわざマニュアル化したいという気持ちはない場合が多いです。
とにかくお客さんの製品早く作ってあげなきゃまずいでしょ。
そして、月日がながれていきます。
社長がやるしかない
繰り返しになりますが、社長がやるしかありません。
社員10人以下で悩んでいる社長はマニュアル化に挑戦してみてください!!
子供へのメッセージ
自分がリーダーになった時に、全てを自分で行うことは非効率であるが、どうしても自分がやらなければ進まない事があります。
それを見極めて足踏みした状態から脱却してください。
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